Lisa Larson
数年前に、神田駿河台にある「山の上ホテル」で
友人達が小さな結婚披露パーティーをしました。
御茶ノ水駅を降りて、ホテルに向う坂道を抜けると
緑の木立の中にひっそりと、上品に、そのホテルは佇んでいました。
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更にホテルに入ると決して広くはないのに暖かな空気に包まれて
壁の色や質感、絨毯の色、天井から下がるライト、光…
目に入るいろいろなものがクラシックで美しく
心のツボにすっぽりと収まった感覚になったのをよく覚えています。
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待合室に入り、その暖かな雰囲気に包まれながら周りを見渡すと
大きな大きなライオンの置物が…。
ライオンのくせにかわいくて
しかも訪れた人達に触られたせいか頭はツルツル。
かわいい奴、そんな印象でした。
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思い返せばこれがLisa Larsonとの初めての出逢いでした。
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そして数年後、Lisa Larsonのライオンは店内に並ぶことになり、
ブルドックや猫のMIAなんかもいたりして随分と賑やかになりました。
もちろんヴィンテージではなく復刻版だけどまた新しい時を刻んでいける気がしています。
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先日また新しい仲間が入荷しました。
癒されますよ。
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ちなみに「山の上ホテル」のシンプルなサンドウィッチが絶品。
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yasu
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Lisa Larson
Lisa Larsonはスウェーデン 陶芸学校卒業後、1954年Gustavsberg社へ入社。
1979年までの約20年間にわたりGustavsberg社の専属デザイナーとして活躍。
やさしくかわいいコケティッシュな動物や家族の愛情、
素朴で温かみのある表現豊かな表情のフィギュアを製作する。
Gustavsberg社ではLisa Larsonと同時期にStig Lindbergも在籍し、
Stig LindbergやKarin Bjorquistらと並びGustavsbergを代表する作家となる。
1979年に同社を退社しフリーランスとして活躍する。
60-70年代は積極的に個展や展覧会を催し海外でも作品の展示を行う。
90年代に再びGustavsberg社に工房を持ち現在も現役で活躍中。
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山の上ホテル
日本におけるクラシックホテルのひとつであり、特に1936年(昭和11年)に
完成した旧館の建物はアール・デコ調のクラシカルな内外装を残している。
かつて出版社の密集していた神田に近いところから、作家の滞在に使われることが多く、
「文人の宿」とも言われていた。
かつては川端康成、三島由紀夫、池波正太郎らの作家の定宿としても知られている。