Lifewares & Co. | ライフウェアーズ

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20周年ありがとうございます

 

2006年の春、私はベルリンのとある公園のベンチに一人たたずんで、

パンをかじりながらこれからの事を思い巡らせていました。

 

ベルリンに入る前はコペンハーゲンでストックホルムでヘルシンキで、

蚤の市やアンティークショップで琴線に触れたアンティークの生地や食器やインテリア雑貨等を買い付けて、

安ホテルに帰って梱包して郵便局で配送手続きの日々。

とても楽しく充実した北欧3か国の買い付けの旅ではあったにもかかわらず、

何か物足りない気分の私がいました。

それは、アパレル一辺倒の仕事だった私が洋服仕事だけでは物足りないあの思いに近いものがありました。

 

そんな心持ちでフィンランドからドイツに入って、ベルリンの街を歩き始めた時のあの街の雰囲気と気配が、

引きずっていた物足りない気分を埋めてくれる予感がしたことを今でも忘れていません。。

治安の良い北欧とは違い、スリリングな緊張感と西ではない東ベルリンエリアの荒廃的なノスタルジック感が、

私の探求心に火をつけてくれたのです。

made in Germanyの緻密なデザインのステーショナリーの存在とは別に、

蚤の市で見るドイツならではの雑貨の楽しさとミリタリー小物の質実剛健さたるや、

それはそれはベルリンに来るまで満たされていなかった…

私の気持ちを埋めるには十分過ぎるものがありました。

そんな満たされた心持ちでベルリンの公園のベンチに座り、

これからの新しいお店の構想に思いを馳せていたというわけです。

 

オリジナルやデッドストックの服たちに加え、

デスクワークが楽しくなるステーショナリーとアンティークな北欧雑貨と家具類、

そして機能美溢れるミリタリー小物たち。

 

正解の無いステージに飛び込んでいくという不安感の中で、

その年の夏に東京を離れて新潟市中央区古町通6番町にて、

9月6日にstore room をオープンしました。

階段上がって2階の…窓も無い物件は無謀だったようです。

 

 

オンリーワンのお店…

そしてブランドに頼らない本当の意味でのセレクトショップを目指して20年が経ちましたが、

今まだなお発展途上のお店であります。

とはいえ、こうして20年続けることができているのは、

store room 及びonline shopに興味を持っていただいているお客様皆様のおかげであります。

本当にありがとうございます。

 

また、store roomに様々な物を提供していただいている方々や

私たちのものづくりに関わってくださっている方々にも感謝です。

そして、私たち二人を日々支えてくれている新潟と大阪のスタッフ全員にも感謝感謝です。

あなたたちがいなかったら…ここまで…。

まるでグラミー賞とかでの受賞者のスピーチのようですが(笑)、その通りなのです。

 

この20年…本当にたくさんの人や物に出会い、たくさんのでき事がありました。

もちろん失敗なんか数えきれないくらいあります。

でもそれ全てが学びとなっていることは間違いないですし

私もお店に立っている頃はたくさんの新潟の方たちとお話させてもらい、

本当の豊かさとは何かみたいなことも学ぶことができました。

そんな学びを今後もstore roomに反映させて、

お客様一人一人にとって意味のある価値を、また有意義な時間を

提供していくことができればと思っております。

 

 

先日、長くお付き合いさせていただいている関東のヴィンテージ家具ショップさんでのこと。

お客様にも自由解放している家具倉庫にて、小さい赤ちゃんを抱いた若いご夫婦が家具を眺めていました。

暑い日ではありましたが、倉庫の大きい出入口も全て開けて風通しが良い状態の中、

家具物色中のパパさんから離れて開放されたドア近くにいたママさんが、

「いい風だね~ 気持ちいいね~」と赤ちゃんに優しく話しかけていて、

続けて「いい時間だね~ 良かったね~」と。

ささやかで素敵な価値ある瞬間を学びました。

 

このようなプライスレスな価値ある時間を皆様にお届けできるようなお店、

store roomはそうありたいと強く思いました。

これからもお付き合いの程よろしくお願いいたします。

 

 

店主