想像の翼を大きく広げて。
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出張ついでに気になっていた映画を観てきました。
出張か映画かどっちがついでかわからないけど、
とりあえず出張となったら何か観るものはなかろうかと色々探してしまう癖がついております。
映画や舞台や展示などなど、新潟で見れないものが多いので、やっぱり貪欲になってしまいます。
時間があれば、ですけど…。
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「田園の守り人たち]という映画。
戦争の兵役でいなくなってしまった男達の代わりに女性が種を撒き、耕し、収穫し
牛や馬の世話をし、パンを焼き、土地や命を守る為に必死で生きた女性達のお話。
美しく深い色彩の景色、寂しげな女性達の表情、今はアンティークで見られるカゴやホウロウの水差し、
ブリキの牛乳入れがこんな風に使われていたのかと知れたこと。
そして私が一番見たかった衣装。
華やかではないけれど、日常着の細かなディティールが今にも通ずるものがありました。
どれもこれもずっしりと深くて重い内容だったのに、女性本来の神々しくて愛情深い、
そして守り抜く強さを感じられた静かで圧倒的存在感のあるフランス映画でした。
シェルブールの雨傘にも通じるものがあり、ラストシーンが印象的です。
ただし…説明の多い最近のドラマや映画に見慣れてしまうとフランス映画の説明のなさ、
ぶったぎるようなシーンのカット、表情や季節の移ろいだけでどれだけ感じ取れるかという
想像力が必要なのかな、と。そう、想像力が大事なのです。
日常生活においてもいろいろな場面で想像力っているもので
例えばお料理なんかもそうですね、あるもので作り味付けはどうするか、
アクセントを効かせたいならどのスパイスを選ぶか…どんな味にするかの想像が必要です。
お洋服のコーディネートもしかり、です。
映画を観終わって、あ~早くまた新しいお洋服を作りたいなという衝動に駆られました。
結果、このついでの映画は私にとっては必要だったわけです。(笑)
想像の翼を大きく広げて、感じ取れる人になりたいものです。
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yasu